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はるおのビジネスメモ・その他
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夏休みがやってきて、終わった。



うちの会社の夏子さん(仮)(37歳バツイチ独身彼氏アリ。趣味:スノーボード・酒。
酒量:大量。ジュリアナ東京の話をすると乗ってくる。)と同僚の冬彦さん(仮)(36歳
独身彼女ナシ。オールアバウトな会計士。)と先日飲んだときの話。


春夫(仮)(32歳独身彼女ナシ。婚活中。)
 「いい加減結婚したい自分としては、せめて夏恋したいです。」

夏「へー。はるおクンはどんな女子が好みなの?」(ベタ)

春「顔がハセキョーで穏やかで賢い年下の女子です。つまりハセキョーです。」

冬「はるお、前言ってた話と違うじゃん。」

夏「前はどんななのよ?」

春「…顔がハセキョーでテンションが高くて突き抜けちゃってる年上の女性です。」

夏「なにそれ。顔以外真逆じゃん。」

春「顔がハセキョーでテンションが高くて突き抜けてる感じの年上の女性と大恋愛
  して結婚しようとしてフラれて懲りたからですよつーかテンション下がるわ!オイ、
  酒もってこいッ!」


(誰も動かないので自分で注文)


夏「アハハ!バッかじゃないの?!チョー引きずってるじゃん、そんなんだからモテ
  ないんだよ。」

春「余計なお世話ですよ。ちゃんとモテてますよ!」

冬「ハセキョー顔に?」

春「ハセキョーつーかどっちかっていうとアラフォーつーか、40オーバーのお姉さん
  つーか…オ、オネエサンに。」

夏「ババァじゃん!」

春「オイ!失礼だろババァに!」

夏「ギャハハハ!歳の差カップル!」

春「さすがに歳の差10オーバーじゃ何も始まらないですよ…。自分、今、年上NG
  なんで。」

冬「自分がジジくさいから寄ってくるんだな。仕事に疲れて枯れすぎなんじゃない?」

春「そーなんですよもうナダめてもスカしても次から次にワラワラ寄ってくるんですよ
  アラフォーが。正直もう捌ききれません。」

夏「なんかオマエうざい。はいイッキ。(日本酒)」

春「うわー。いただきます。」

夏「はい、もう一杯。」

春「…夏子さん、そんなだから今の彼氏と結婚決めたのに延期とかしちゃうんですよ。
  いただきます。(イッキ)」

冬「なにそれ!?聞いてない!」

春「聞きたい??つーかオレもしゃべりたい!」

夏「やめてよ~!はるおテメェぶっ殺すぞ!」

春「アハハ。(流して)なんか先月ね、夏子さんが入籍するって聞きつけて、みんなで
  お祝いにいったんですよ。でね、さんざ飲んで、夏子さんのリクエストでBOOWY
  シバリでカラオケとかもう酷くてね、最後には夏子さんのギグみたいになって、髪
  振り乱して歌うわけですよ、アン・ルイスを。」

冬「アンを。」

春「六本木心中を。」

夏「えーん。」

春「えーん。じゃねーよ!
  もうそこだけ完全にバブル全盛期でね。」

冬「バブルー!」

夏「あの頃はよかったよねー!」

春「でたーキメ台詞!初めて生で聞いた!」

夏「ぶっ殺す!」

春「(無視)でね、宴もお開きってことで解散しようとしたらね、夏子さんのご様子が
  おかしいわけですよ。」

冬「どんな?どんな?」

春「もうただの酔っ払いのおっさんなんですけどね、『大丈夫ですか??』って介抱
  してたらなんかつぶやいてて…。」

冬「なんて?なんて?」

春「えー言っていいのかな言うけど。

  『さみしい…』

  みたいなー!ブフーッ!!もうダメ!!爆笑!!」

夏「マジ勘弁。覚えてないっつーの!」

春「覚えてろっつーの。つか今でこそ爆笑ですけどね、そんときはもう、サーーっと
  酔いが醒めて『あ、やバイ』ってスーっとフェイドアウトね。ノーモア介抱。」

夏「ちゃんと最後まで責任もってよ。」

春「ご免だね。」

夏「チッ、使えねぇな。」

冬「でどうしたのよ。」

春「しばらく目を離した隙にね、秋山さんに抱きついてた。」

冬「ギャハハッハハッハハッッ!!!秋山ー!!」

夏「ゲロゲローッ!よりによって秋山ーー!!」

春「ちなみに夏子さん、ベロベロになる前に秋山さんにチョーダメ出ししてたからね。
  いくらいいとこのボンボンでも秋山はないって。」

冬「うわーイタいわー。」

夏「イタいわー。覚えてないけど。」

春「げーッ!そこから覚えてないんだ。どんだけ無防備な人生ですかアナタ。」

夏「若い頃はいっぱい失敗したなぁ。」

冬「想像しただけでゾッとするね。」

春「ちょっとした怪談ですね。」

夏「ゲロゲロー。」

春・冬「ゲロゲロー。」

(みんなで乾杯)


春「でさ、そのときの抱擁?がまたさ、エロくてね。こう秋山さんの首に両腕回して、
  身体密着させて完全にアレですよ、ガイジンのベッドシーン。無駄に卑猥。」

冬「うわーすごー。何それ、どっかの暗がりでみんなに隠れて?」

春「ううん。銀座4丁目交差点で。」

夏「死んでいいですか。」

春「止めませんけどね。もうね、その場に居合わせたメンバーの間でかん口令。
  シャレになってなかったから。新卒とか動揺しちゃって大変だった。」

冬「秋山はどうだったの?」

春「直立不動。」

夏「…ごめんなさい。」

春「あとで秋山さんに聞いたら、夏子さん『帰りたくない』とか『一緒に秋山んち行く』
  とか耳元でつぶやいてたんだって。」

冬「ギャハハッ!!!すごいッ!ドラマみたい。」

春「ウヒャヒャ!!ザギンで月9だよ!バブルだよバブル!ハラいてぇ!」

夏「無理ー!覚えてねー!」

春「無責任だなぁ。つーか秋山さん、その話してるときばっちりどうよヅラでしたよ。
  軽く上から目線でモテるオトコはツライ的なオーラ出してたから。」

夏「イタいわーアイツ。」

春「イタイのは夏子さん、アナタです。」

冬「そういうことだよね。」

夏「もうダメ。悪酔いした。」

春「僕らには絡まないでくださいね。バブル世代じゃないんで。」



冬「で、結婚延期っていうのは?」

春「今の話でわかるでしょ。ねえ、夏子さん。」

夏「うん、なんかね、マリッジブルー?」

冬「ギャハハ!初婚かッ!」

夏「うっさい!回数は関係ないの。人生いろいろだわ。」

春「バツイチのマリッジブルーってマジ面白すぎ。」

夏「バツイチっていうな。」



冬「つーか今日の本題に辿り着かないんだけど。」

夏「えーなんだっけ。」

春「『こんなオトコは結婚できない!バツイチが語る、結婚したくない男の条件講座』
  です。」

夏「そんなタイトルだったっけ?あとバツイチっていうな。」

春「今考えました。」

夏「腹立つわ~。つーかあんたたち結婚する気あんの?」

春「そりゃもう全力で。」

冬「オレはなんでもいいわ。」

夏「まあいいわ。結婚できる男の条件てなんだと思う?」

春「カネです。」

冬「おカネでしょ。」

夏「その通り。(キメ顔で日本酒ぐい飲み)」

春「…冗談かと思った。」

冬「…なんか、元も子もないね。」

夏「オトコはカネだから。(キメ顔で日本酒ぐい飲み)
  顔とか性格に多少難があってもね、カネさえあれば解決できるから。」

春「にわかには信じられないけど、バツイチが語ると説得力ありますね。」

冬「バツイチの経験値はパナイからなぁ。」

夏「あんたたち、今からバツイチはNGワードね。はいイッキして。(日本酒)」

春「このキチガイめ。いただきます(日本酒)。」

冬「ごちそうさま(日本酒)。そろそろヤバいわ。」

春「つーかそこまで断言するってことはやっぱり経験からってことで?」

夏「当たり前でしょ。」

冬「じゃあそれを聞かせていただきましょうか。」



「ダンッ!」(日本酒のグラスを叩きつけて)


夏「私の元ダンナがさあ!平気で借金する人だったのよ。消費者金融で。」

冬「あー、しょっぱなから結論出ちゃったね。」

春「出ましたね。」

夏「そいつさ、同棲してるときは何から何まで全部奢ってくれてたわけ。まあ収入は
  いい仕事だったから。で、そこまで徹底してくれたら私もさ、まあ結婚しても引き
  続きそうなるのかなーと思うでしょ?」

春「そりゃ思います。餌付けと一緒です。」

夏「でしょー!?それがさぁ、結婚した瞬間から一切ナシどころか、家に一銭もカネ
  入れねーでやんの。」

冬「は?何それ??ノリピーのダンナ?」

春「すげぇ。つーかじゃあどうやって生活してたんですか?」

夏「私の稼ぎで。」

春「うわっ!リアル怪談だ。」

冬「昭和初期の都市伝説だ。ないわー。」

夏「ないでしょー!?私も最初意味わかんなくて『アレレ~どーしたのかニャ~?
  (キョトーン)』みたいなリアクションの日々だったもん。」

春「ねえねえ!冬彦さん、こういうさ、残念な女の人のことなんていうんだっけ?
  ねえ!」

冬「うん、『ダメンズウォーカー』だね。」

春「そうだよね!そうなるよね!そういうことだよね!」

夏「うるさいなもう!いい女ほど純粋なんだよ!(イッキ。日本酒。)」

春「一旦そういうことにするんで話進めてください、先生。」

夏「おう。で、なんだっけ。」

冬「家にカネを入れないダンナ、キョトンズラの夏子さん。つーかダンナは働い
  てるんでしょ?稼ぎどうしてんの?」

夏「全部よそで飲み歩いてた。」

春「ダメですね~。」

冬「つーかはるお、オマエみたいじゃん。」

春「うぐ…。確かに僕のエンゲル係数は最近いよいよ70%※を超えてきてます
  けどね。」  (※日本の単身者の平均値は23%。低いほうが豊か。)

冬「そんなに稼ぎないしね。」

春「ね。(涙)」

夏「ダメダメじゃん!ダメ夫!それ絶対結婚できないから!」

冬「はるおは無理でしょ。」

春「ウぐぐ!冬彦さんだっておんなじでしょ!いっつもオレとすしざんまいでしょ!
  独身男性はたいがいそんなもんなんじゃないんですかどーなんですか?!」

夏「だいたいね、オゴる男ほど信用できないもんはないから。結婚?ないから。
  ちなみに、聞くまでもないけどあんたら確実にオゴってるでしょ。」

冬「…どうなの、はるお。」

春「…聞きますかそれを。オゴるよオゴる。オゴりますよ。オゴるさ!オゴるでしょ?!
  ねえ?!」

冬「ちょっとうるさい。」

春「ですけどさぁあ!古今東西ご飯は男子がオゴるもんなんじゃないんですか?!
  そういうルールじゃなかったんですか?!太陽が東から昇って西に沈むくらい
  プリミティブな原理原則じゃないんですか!ねえ!冬彦さん!これから僕は
  何を信じたらいいんですか??!!」

冬「ちょっと大げさでしょ。」

春「えへへ。でもそうでしょ?」

冬「うん、まあ、そうだよね。」

夏「やれやれ、だわ。」

春「JOJOだ。ジョリーン。」

夏「よくわかんないけどとにかく、オゴる男はナシね。そういうやつはいいオトコなん
  じゃなくて、ただの見栄っ張りで女子にちゃんとワリカンて言えないビビリだから
  消費者金融とかで平気で借金しちゃうんだよボケが!逆にちゃんと割り勘する
  男は堅実な感じよね。そういう男こそ結婚の対象になるわけよ。」

春「…冬彦さん、オレ、金輪際女子にメシオゴるのやめます。」

冬「オレも。」「…オレも!」

春「(なんで2回言ったんだろう…)」

夏「極端でバカっぽいわねあんたら。つーかデートならオゴっていいんだよ。」

春「いや、もう、今そんな話を聞いたからにはナシです。」

冬「ナシだね。つまり今日も割り勘ってことで。」

春「当然です。」

夏「えー、オゴってよ~♪(甘え声で)」

春「いや、オゴりません。(キッパリ)」

冬「オゴらないでしょ。(朝ズバ)」

夏「うわ、うざッ!うざくてバカ。」

春「うざくない。結婚したい。」

冬「初めの話しに戻るわけだ。じゃ、お勘定しますか!割り勘で!」

春「割り勘で!!これ、この夏の合言葉ですね。」

夏「えーじゃあこのあとはオゴってよね。」

春「オゴりません。割り勘オンリー。」

夏「ケチッ!結婚できねーゾ!」

春「します。」

・・・

こうして夏の夜は割り勘を前提として益々更けて行ったのでした。
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